「このケーキが作れるようになります」
レッスンの告知で、ついこんな言葉を使っていませんか?
もちろん間違いではありません。
けれど、実はそれだけでは生徒さんの心を動かすには不十分なんです。
人が本当に「習ってみたい」と思うきっかけは、作れるようになること(メリット)ではなく、その先にある「体験」や「気持ちの変化」。
つまりベネフィットです。
この記事では、メリットとベネフィットの違い、そしてベネフィットを伝えることがなぜ集客につながるのかを、実体験を交えて解説します。
メリットとベネフィットの違いとは?
お菓子教室をやっていると、つい「このケーキが作れるようになります」と伝えてしまいがちです。
もちろん間違いではありませんが、それだけだと魅力が十分に伝わらないことがあります。
なぜなら、それは「メリット」だけにとどまっているからです。
メリット=できること
メリットとは、レッスンを受けたことで、できるようになること。
たとえば「スフレチーズケーキが焼けるようになる」「初心者でも失敗しない作り方が学べる」といったものです。
メリット自体も価値がありますし、教室の強みを伝える大事な要素になります。
ベネフィット=その先にある体験や感情
一方で、ベネフィットは、その先に待っている体験や感情です。
- 家族が取り合いになるほど喜んで食べてくれた
- 子どもが「ママが作れるからもうケーキ屋さんに行かなくていいね」と言ってくれた
- できたことで自信がつき、もっと挑戦してみたくなった
などなど、心に残る未来のことがベネフィットになります。
お菓子教室の集客で大切なのは、このベネフィットをいかに伝えられるか。
読んだ人が「自分もそうなりたい」と未来をイメージできたときに、レッスンへ一歩踏み出してくれるようになります。
花やしきで体感した「ベネフィット」の力
先日、浅草にある遊園地「花やしき」を貸し切って行われたイベントに参加しました。
正直なところ、行く前は「遠いし暑そうだな…」とあまり気が進まなかったんです。
もし自分が講師でなければ、行かずに終わっていたかもしれません。
「遠い・暑い」と思ったけど行ってよかった理由
ところが、実際に参加してみると想像を超える体験が待っていました。
先生のおもてなし精神あふれる企画で、乗り物は待ち時間ゼロで乗り放題。
食事もおいしいものが並び、仲間や受講生さんたちと直接会える時間がありました。
久しぶりの再会や成果の報告に、すでに胸がいっぱい。
現地のイルミネーションや夜景を見たときには、感動で涙があふれるほどでした。
体験して初めてわかる「未来の景色」
行く前は「暑い」「遠い」としか思えなかったのに、行ってみたら「来てよかった!」と心から感じられる時間になりました。
この出来事で気づいたのは、花やしきに行くこと自体はメリットにすぎず、その先に見られる景色や仲間との感動体験こそがベネフィットだったということです。
実はこれ、お菓子教室でもまったく同じことが言えます。
「ケーキが作れる」というのはメリット。
でも本当に人の心を動かすのは、
- 家族が笑顔になった
- 自分に自信がついた
など、その先の未来=ベネフィットなんです。
なぜベネフィットを伝えると集客につながるのか
お菓子教室を探している人は、単に「作れるようになりたい」だけではなく、その先にどんな気持ちになれるかを求めています。
人は「感情のゴール」で行動する
人は「作れるようになる」よりも、「作ったときにどう感じるか」で決断します。
- 家族から「すごいね!」と褒められて嬉しい
- 自分でもできたと感じて安心する
- 達成感が自信につながる
こうした「感情のゴール」をイメージできたとき、人は「申し込もう」と動き出すのです。
ベネフィットは未来のストーリーを見せる言葉
発信の中で「スフレチーズケーキが作れます」と書くだけでは、今できることしか伝わりません。
これだと「ふーん」で終わってしまい、心に残らないんです。
でも、ベネフィットを伝えるときは「未来のストーリー」を描くことができます。
たとえば、
- 焼きたてのケーキを囲んで、家族が自然に会話をはじめた
- 難しそうに見えたケーキを自分の手で完成させて、思わず笑顔になった瞬間
または、「次はどんなお菓子を作ろう?」とワクワクが広がる未来もあります。
このように未来のシーンをイメージできると、人は「自分もその体験をしたい」と思うようになります。
単なる技術習得ではなく、自分がどう変われるか?、どんな幸せな時間を持てるか?に価値を感じて行動を決めるのです。
つまり、ベネフィットとは商品説明ではなく、相手に未来を疑似体験させるための言葉。
だからこそ、お菓子教室の集客ではベネフィットを中心に伝えることがとても大切なんです。
まとめ|「作れる」の先を見せよう
お菓子教室で大切なのは、「作れること」ではなく「その先にある笑顔や感動」を伝えることです。
メリットは入り口にすぎません。
集客につながるのは、ベネフィットをどれだけイメージさせられるかにかかっています。
たとえば…
- 家族が喜んで笑顔になること
- 「自分でもできた!」という達成感で自信がつくこと
- 仲間と一緒に楽しい時間を共有できること
こうしたベネフィットが、人の心を動かし「申し込みたい」と思ってもらえる力になります。
あなたの発信に「その先の未来」をのせてみてください。
お教室の魅力がもっと伝わるはずです。