「レッスン料金、どうやって決めよう…」
お教室を運営している先生なら一度は悩んだことがあるテーマではないでしょうか?
特に、コースレッスンの価格設定は悩みが尽きないですよね。
「高くすると申し込みが減るかも…」
「でも、安くしすぎると自分の負担が増えてしまう…」
「他の先生はどれくらいの値段でやってるんだろう?」
みたいに風に考えてしまって、なかなか決められないことも…
でも、実は「価格設定のコツ」を知ることで、適正価格をつけることができます。
というわけで、この記事では、コースレッスンの料金を決めるポイントをわかりやすく解説していきます。
単発レッスンとコースレッスンの違い
レッスンの価格を決めるときに大事なのが
- 単発レッスン
- コースレッスン
この違いをしっかり理解することです。
単発レッスンは、その日限りで完結するレッスン。
「この1回だけ参加すればOK!」という気軽さが魅力ですよね。
そのため、1回ごとに生徒さんが変わることも多く、基本的に1回完結の内容になります。
一方、コースレッスンは「継続して学ぶ」スタイル。
1回目のレッスンで基礎を学び、2回目、3回目と進むにつれてスキルを積み上げていきます。
最終的に「○○ができるようになった!」という明確なゴールがあるのが特徴です。
ここでポイントなのが、単発レッスンを何回受けても、学べる内容は「その場限り」になりがちだということ。
例えば、単発レッスン5回分を受けたとしても、それぞれバラバラの内容なら、基礎から応用まで一貫して学べるわけではありません。
でも、コースレッスンなら、1回目で学んだことを活かしながら、2回目、3回目とステップアップできるんです。
だからこそ、コースレッスンには「単発の積み重ね以上の価値」が生まれます。
この違いを理解すると、コースの価格を決めるときに「単発の値段×回数=コース料金」という考え方が、必ずしも正解ではないことがわかりますよね。
コースレッスンの価格を決めるポイント
コースレッスンの価格を決めるとき、多くの先生がやりがちなのが「単発レッスンの値段×回数=コース料金」という計算方法です。
たとえば、単発レッスンが1回5,000円だった場合、
5回コースなら 5,000円 × 5回=25,000円
という計算をしてしまいがち。
さらに、「コースだから少し割引したほうがいいかも?」と考えて
22,000円くらいが妥当かな…
なんて思ってしまうことも。
でも、実はこの考え方はNG!
なぜなら、コースレッスンには「単発にはない価値」があるからです。
コースは、1回目のレッスンを受けた生徒さんが、その知識を活かしながら2回目、3回目と進んでいきます。
最後のレッスンが終わるころには、受講前とは比べ物にならないレベルに成長しているはず。
この「成長できる価値」をしっかり価格に反映させることが大事なんです!
では、コースレッスンの価格を決めるときに意識したいポイントを3つご紹介します。
① 受講後のゴールを明確にする
「このコースを受けたら、何ができるようになるのか?」を明確にしましょう。
例えば、
- 単発レッスン
→1つのレシピをマスターできる - コースレッスン
→5回受けると、応用までできるようになる!
こうした「単発よりも得られるものが多い」ということを意識して価格設定すると、単発の回数券的な価格にする必要はなくなります。
② 特典をつけて付加価値をアップ
コースレッスンでは、特典をつけることで価値を上げるのもおすすめです。
たとえば、
- 先生が実際に使っているおすすめの材料リストをプレゼント
- 復習用の動画やレシピを提供する
- 個別相談やグループコンサルの機会を設ける
といった特典があると、「単発の積み重ねよりも、コースのほうが断然お得!」と思ってもらえます。
③ 適正価格を意識する(安すぎはNG)
「高くすると申し込みが減るかも…」と不安になって、コース料金を低くしすぎるのはNG。
安くしすぎると、「本気で学びたい人」よりも、「とりあえずやってみようかな?」くらいの軽い気持ちの人が集まりやすくなります。
すると、レッスンの進行がスムーズにいかなかったり、途中で離脱する人が増えたりすることも。
価格を決めるときは、「このレッスンを受けたら、どんな未来が手に入るのか?」を考えて、その価値に見合った料金を設定しましょう!
価格設定の失敗と成功のポイント
コースレッスンの価格を決めるとき、最も気をつけたいのが「安くしすぎてしまうこと」。
「高くすると生徒さんが集まらないかも…」という不安から、つい低めの価格設定をしてしまう先生も多いですよね。
でも、実際に安くしすぎると、思わぬ落とし穴があるんです。
ここでは、よくある失敗例と成功するためのポイントをお伝えします。
よくある失敗例①:安すぎて疲れてしまう
コースレッスンだからといって割引しすぎると、思ったよりも利益が出ず、生徒さんが増えるほど負担が大きくなってしまうことがあります。
特に、手厚いフォローをしている先生ほど、準備や対応に時間がかかり、気づけば「頑張っているのに全然報われない…」と疲弊してしまうことも。
結果として、レッスン自体が楽しめなくなり、本来のやりがいを見失ってしまうこともあります。
適正価格を設定することで、先生自身が無理なく続けられ、生徒さんにもより良いレッスンを提供できる環境を整えることが大切です。
よくある失敗例②:安いと本気度の低い生徒が増える
価格を下げると、「とりあえず試してみよう」という軽い気持ちの生徒さんが増えやすくなります。
その結果、途中でやめてしまったり、学ぶ意欲が低い人が混ざってしまい、レッスンの雰囲気や進行に影響が出ることも。
本気でスキルを身につけたい生徒さんにとっても、学びにくい環境になってしまいます。
適正価格を設定することで、本当に学びたい人だけが集まり、意欲の高い生徒さん同士が刺激し合える理想的なクラスが作れます。
コースレッスンの価格設定で大切な3つのポイント
価格設定で迷ったときは、安くするのではなく、「価値をしっかり伝える」ことが重要です。
適正価格で提供するためのポイントは以下の通り。
ポイント1:価格を下げるのではなく価値を伝える
「安くしないと申し込まれない」と考えるのではなく、「このコースを受けることで得られる未来」 を明確に伝えることが大切です。
例えば、「基礎から応用までしっかり学べて、自分でアレンジできる力がつく」といった具体的なメリットを伝えることで、価格ではなく価値を感じてもらいやすくなります。
ポイント2:値下げではなく特典を工夫する
価格を下げるのではなく、「このコースには特別な価値がある!」と感じてもらえる特典を用意するのがおすすめです。
例えば、先生おすすめの調味料リスト(リンク付き)をプレゼント したり、復習用の動画やレシピを提供 して受講後も学べる環境を整えるのも効果的です。
また、個別相談やグループコンサルの機会を設ける ことで、学びを深めるサポート体制を強化することもできます。
こうした特典があることで、コースの価値がより伝わりやすくなります。
ポイント3:満足度の高いレッスンを提供できる
価格を下げすぎると、先生自身の負担が増え、レッスンの質が低下してしまうことも。
適正価格を設定すれば、先生に余裕が生まれ、より質の高いレッスンを提供できるようになります。
そうすると、受講生の満足度が向上し、口コミやリピートにもつながる好循環が生まれるでしょう。
価格設定は単に「安くすること」ではなく、「その価値をどう伝えるか」が重要です。
コースだけで販売するのもアリ!
コースレッスンをメインにしたい場合、単発レッスンを減らし「コースだけで販売する」のもおすすめです。
単発レッスンは気軽に受けられる反面、「楽しかった!」で終わってしまい、コースに進む人が少なくなることもあります。
そのため、コースの魅力をしっかり伝え、「単発よりもコースの方が得られるものが多い!」と思ってもらうことが大切です。
そのためには、まず単発レッスンを減らし、「コースだからこそ得られる価値」を前面に出すことが重要です。
さらに、体験会や説明会を活用し、コースの内容や受講生の成果を紹介すると、申し込みのハードルが下がります。
また、期間限定の特典を用意したり、「今すぐ始めることで得られるメリット」を伝えることで、「すぐに学びたい!」 という気持ちを後押しできます。
コースだけで販売するには、単発レッスンとは違ったアプローチが必要ですが、「本気で学びたい人」を集めるには効果的な方法です。
まとめ
最後にこの記事の内容をまとめます。
レッスン料金の決め方は、多くの先生が悩むポイントですが、単に「単発レッスンの価格×回数」で計算するのではなく、「コースを受けることで得られる価値」を基準に考えることが大切です。
単発レッスンとコースレッスンの違いを理解する
- 単発は1回完結、コースは学びを積み上げてスキルアップできる
- コースは単発レッスンの積み重ね以上の価値がある
適正価格を意識し、安売りしない
- 価格を下げるのではなく、コースを受けた後の未来を明確にする
- 値下げではなく、特典を工夫して付加価値をつける
- 適正価格にすることで、先生自身も無理なく運営できる
コースだけで販売する戦略も検討する
- 単発を減らし、コースの価値をしっかり伝える
- 体験会や特典を活用し、申し込みのハードルを下げる
- 本気で学びたい生徒が集まりやすい環境を整える
価格設定は単に「安くすること」ではなく、「このコースを受けるとどんな未来が手に入るのか?」をしっかり伝えることが重要 です。
適正な価格と効果的な戦略を取り入れ、先生も生徒も満足できるレッスンを作っていきましょう!