やりたいことが「できない」は本当?忙しい人こそ見直したい優先順位の話

「やりたいことはあるんです、でも時間がなくてできません」

最近、こうした相談をよく受けます。

家事、育児、仕事、人付き合い…。

日々に追われて、自分のやりたいことができない。

そんな現実に、もどかしさを感じている方は少なくないはずです。

でも、話を深く聞いていくうちに、あることに気づきました。

それは、「本当に時間がないの?」という疑問です。

もしかすると、時間が「ない」のではなく、優先順位が整理されていないだけかもしれません。

今回は、忙しい人こそ見直したい「優先順位」の考え方についてお伝えします。

目次

やりたいことが後回しになるワケ

たとえば、あなたのやりたいことが「資格取得の勉強」だとしましょう。

でも実際には、こうした声がよく聞こえてきます。

  • 子どもの勉強を見ないといけないから
  • 夕飯の準備があるし
  • 洗濯物が溜まってるし
  • 仕事のメールを返さなきゃ
  • ちょっとSNSをチェックしたいし

一つひとつを見ると、確かに「やらなきゃ」と思えるものばかりですよね。

でも、これらの行動があなたの人生や未来にとって、「本当に最優先すべきことですか?」と聞かれるとどうでしょう?

もちろん、家族のため、生活のためにやらなければならないことはあります。

ただ、その中には

「つい習慣的にやってしまっていること」
「誰かに気を遣って無意識に優先していること」

もあるのではないでしょうか?

忙しい日々の中で、無意識に自分のやりたいことを「後回しにするクセ」がついてしまっている人も多いのです。

気づけば、今日もまた「やりたいことができなかった」と1日を終えてしまう。

その積み重ねが、「本当にやりたいことがあるのに、なかなか進まない」という状態を生み出しています。

忙しい人ほど優先順位がごちゃごちゃに…

毎日がバタバタしていると、「今やるべきこと」と「あとでもいいこと」の区別がつかなくなってきます。

やることが多すぎると、何から手をつければいいか分からなくなり、本当は後回しでもいいことに時間を取られてしまうこともあります。

そこで、「何を優先してやるべきか?」を考えるときにとても役立つ、時間の使い方を整理するための考え方を紹介します。

4つの行動タイプに分けてみる

私たちが日々こなしているタスクや行動は、すべて同じように見えても、実は「重要度」と「緊急性」の組み合わせによって、下の4つのタイプに分けることができます。

  • 重要度が高く、緊急性も高い
    最優先でやるべきこと
    (締切のある仕事、体調不良の対応など)
  • 重要度は低いが、緊急性が高い
    割り込み対応しがちなこと
    (突然の電話、急な来客、SNSの通知など)
  • 重要度は高いが、緊急性が低い
    後回しにしがちだけど大切なこと
    (自己投資、健康管理、人間関係の構築)
  • 重要度が低く、緊急性も低い
    やらなくても困らないこと
    ネットサーフィン、惰性でのSNSチェック

この4つの分類を意識することで、「今やるべきこと」と「あとでいいこと」の違いがクリアになり、時間の使い方がぐっと上手になります。

実は一番大切なのは「③」なんです

4つの行動タイプの中で、意外と見落とされがちですが、実は一番大切なのが「③:重要だけど緊急ではないこと」です。

この③に該当する行動は、「今すぐやらなくても困らない」ため、つい後回しにしてしまうものばかり。

でも、ここにあなたの未来を変えるヒントが詰まっています。

たとえば、

  • 資格取得のための勉強
  • スキルアップのための準備
  • 健康のための運動や食事改善
  • 大切な人との関係を深める時間
  • 自分の夢や理想を見つめ直す時間

こうした行動は、今すぐ成果が出るわけではありません。

でも、コツコツと取り組んでいくことで、半年後、1年後、そして5年後の人生を大きく変えてくれる土台になります。

ところが私たちは、目の前の用事や緊急対応(②)ばかりに気を取られて、③に取り組む余裕を失いがち。

その結果、いつまでたっても「やりたいことに取りかかれない…」というループにはまってしまいます。

だからこそ、意識的に「③の時間」を確保することがとても大切なのです。

「本当に優先すべきこと」はどこにある?

毎日やることに追われていると、「とにかく目の前のことを片付けなきゃ」と、つい無意識に行動してしまいますよね。

でもそんな時こそ、一度立ち止まって、自分にこんな問いを投げかけてみてください。

「いま私がやっていることは、本当に今すぐやるべきことかな?」

もしかしたら、その行動は「④:重要でもなく、緊急でもない」ことかもしれません。

または「②:緊急だけど、あまり重要ではない」ことで、誰かに振り回されているだけかもしれません。

そして、もっと大事なことを見落としていないか、あらためて考えてみてください。

「この行動は、私が本当に望んでいる未来につながっているかな?」

もし答えが「NO」だとしたら、それは優先順位を見直すサインです。

やりたいこと、叶えたい未来があるなら、そこに向かう行動を意識的に優先していく必要があります。

「今すぐではないけれど、未来にとって大切なこと」は、意識しなければ埋もれてしまいます。

だからこそ、「本当に優先すべきこと」を自分で選び取る姿勢が、とても大事になってくるのです。

時間はつくるもの|優先順位を変えれば未来も変わる

よく「時間がないからできない」と言われますが、実はそれ、時間がないのではなく、「使い方」に問題があることが多いのです。

時間は誰にとっても1日24時間。

でも、どう使うかは人それぞれで、そこにこそ差が生まれます。

そして大切なのは、時間は「見つけるもの」ではなく、意識して「つくるもの」なのです。

たとえば、

  • スマホをダラダラと見る時間を30分削るだけでも、週に3.5時間。
  • 早起きを30分だけ習慣にすれば、1ヶ月で15時間。

「ながら作業」をやめて集中することで、同じ作業を短時間で終えられるようになるかもしれません。

このように、少しの工夫と意識だけで「やりたいことに使える時間」は驚くほど増やせます。

そして、その時間を「③:重要だけど緊急ではないこと」にあてることができれば、半年後、1年後、確実に未来は変わっていきます。

今の自分にできる小さな優先順位の選び直しが、理想の未来をつくる一歩になるのです。

忙しい人ほど「やらないことリスト」を作ろう

やりたいことを叶えるためには、「何をやるか」を決めるだけでは不十分です。

むしろ、「何をやらないか」を意識的に選ぶことの方が、現実的で効果的な場合も多いのです。

時間は有限です。

新しいことを始めるには、今までのどこかの時間を手放さなければなりません。

だからこそ、忙しい人ほど「やらないことリスト」を持つことが重要になってきます。

たとえば、こんなリストです。

  • SNSをなんとなく開くのをやめる
  • 完璧な家事を目指さない(ほどほどでOKにする)
  • 自分だけで何でも抱え込まない
  • 「すぐ返信しなきゃ」と思わない
  • 人にどう思われるかを気にしすぎない
  • 惰性で続けている習慣を一度見直す

これらは、つい無意識のうちに時間を奪っている、見えない時間泥棒です。

意識して手放してみると、「本当にやりたかったこと」に使える時間と心の余白が少しずつ生まれてきます。

やらないことを明確にすることで、自分の本音に素直になれる。

そして、他人の優先順位ではなく「自分自身の人生」を生きられるようになっていきます。

まとめ|選ぶ力が未来を変える

やりたいことがあるのに、できない。
時間がない。忙しい。余裕がない。

そんなふうに感じている方ほど、実は「できない」のではなく、後回しにしてしまっているだけかもしれません。

本当にやりたいことを実現するためには、まずは自分の時間の使い方を見直すこと。

そして、「今すぐやるべきこと」ではなく、「本当はやるべきこと」を選ぶ力が必要です。

「重要だけど緊急ではないこと」に、どれだけ意識して時間を注げるか?

このたった一つの選択が、あなたの半年後、1年後、そしてその先の未来に大きな違いを生み出します。

やらなきゃと思っていた家事、本当に今すぐ必要?

惰性でチェックしているSNS、それって優先順位の1位?

忙しさに振り回される毎日から、そろそろ卒業しませんか?

時間は「見つけるもの」ではなく「自分でつくるもの」。

小さな選択の積み重ねが、やりたいことを叶える人生につながっていきます。

今日からほんの少しでも、「自分にとって本当に大切なこと」に時間を使ってみてくださいね。

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