先日、ふと思い立って冷凍たこ焼きをワッフルメーカーで焼いてみました。
カリッと香ばしく焼けたらいいなと思ったけれど、最初はべちゃっと失敗。
でも、もう少し焼いてみたら…なんと、ちゃんと「たこ焼きせんべい」になりました。
「やってみないと分からないね〜」と思いながら、ふと気づいたんです。
プロフィールも同じ。
ちょっとした工夫で、見え方も印象もまったく変わるんですよね。
「この先生を選ぶ理由」が伝わっていなかった
先日プロフィール添削のプロの方に相談したんです。
すると開口一番、こう言われました。
「この先生を選ぶ理由が伝わっていませんね」
ドキッとしました。
教室名やレッスン内容、生徒さんの人数、資格のことは書いていたけれど、「私自身」の物語がどこにもなかったんです。
たしかに、何年教えてきたとか、何人指導したとか、そういう実績は大事。
でも、それだけでは「あなたから習いたい」とまでは思ってもらえない。
プロフィールって、「自分を選んでもらう理由」を伝える場所なんですよね。
権威性は資格より「積み重ね」
添削中、こんな質問をされました。
「お菓子歴はどれくらいですか?」
考えてみたら、私…もう30年近くお菓子を作っていました。
独学で試作を重ね、失敗して、改良して、また挑戦して。
誰に頼まれたわけでもなく、ただ「おいしいものを作りたい」という想いで続けてきた時間です。
その「お菓子歴30年」をプロフィールに書いてみたら、次の日、DMが届いたんです。
「お菓子歴30年すごいですね!」
たった一言を足しただけで、反応が変わりました。
それまでスルーされていたプロフィールが、信頼されるプロフィールに変わった瞬間。
この経験から気づいたのは、権威性って資格の数じゃなく、積み重ねてきた時間のことなんだということ。
自分では「当たり前」と思っている経験こそ、見る人にとっては信頼の証なんです。
名前の位置と言葉の印象で「見え方」が変わる
添削を受けてもう一つ驚いたのが、名前の位置でも印象が変わるという話。
たとえばフォロワーがまだ少ない時期は
〇〇お菓子教室|名前
のように教室名を前に。
ある程度知られてきたら
名前|〇〇お菓子教室
と、自分の名前を先に出していいんだそうです。
さらに、使う言葉の印象も大事。
以前、私は「超極上スイーツ教室」と名乗っていたのですが、「ちょっと難しそう」と言われてしまいました。
私が伝えたかったのは「美味しさ」であって、「難しさ」ではないんですよね。
そこで「縛られないお菓子教室」という名前に変更しました。
ほんの一言変えただけで、親しみやすさがグッと増した気がします。
言葉って、本当に見え方を左右するんですね。
伝わるプロフィールを作る3つのポイント
プロフィールを作る3つのポイントは以下の通り。
順番に説明しますね。
- 自分を選ぶ理由を一文で伝える
- 積み重ねを数字で見せる
- 難しすぎず、親しみやすい言葉を選ぶ
① 自分を選ぶ理由を一文で伝える
「お菓子を教えています」だけだと、何を学べるのかがぼんやりしてしまいます。
ですが、
「お菓子づくりが苦手な方でも、失敗しないコツを楽しみながら学べるレッスンをしています」
「自宅教室を開きたい方に、レシピの作り方から教室運営までをサポートしています」
と書くと、一瞬で「どんな先生なのか」が伝わります。
プロフィールの冒頭には、「あなたは何の専門家で、誰を助けたいのか」を一文でまとめるのがコツです。
② 積み重ねを数字で見せる
人は「どれくらいやってきた人なのか」で安心します。
たとえば、
- お菓子歴30年
- 延べ450名の生徒を指導
- 企業とのコラボレッスン実績あり
など、年数や人数を入れるだけで信頼度がぐっと上がります。
「たくさん教えた」「長くやってきた」では伝わりにくいので、数字を添えるのがポイントです。
③ 難しすぎず、親しみやすい言葉を選ぶ
プロフィールは作品集ではなく、会話の入口です。
専門用語やカタカナが多いと、「自分には無理かも」と感じてしまう読者もいます。
たとえば、「糖質オフスイーツ講座」よりも、「体にやさしい素材で作るスイーツレッスン」の方が温度が伝わりますよね。
「どんな方に来てほしいか」を思い浮かべながら、見込みのお客さまが安心して読める言葉を選びましょう。
以上の3つを意識するだけで、プロフィールが情報から「共感」に変わります。
同じ内容でも、伝わり方がまったく違ってくるんです。
まとめ
プロフィールは、ただの自己紹介ではなく「信頼の入口」です。
どんなに素敵なレッスンをしていても、そこに「あなたらしさ」が見えなければ、まだ知らない人には届きにくいもの。
これまでに積み重ねてきた時間や経験、想いをきちんと「言葉」にしてあげることで、あなたの魅力はもっと伝わります。
誰かと比べる必要はありません。
資格の数よりも、「続けてきたこと」「大切にしてきたこと」にこそ価値があります。
今日のレッスン後に、ちょっとだけ自分のプロフィールを見直してみてください。
その小さな見直しが、次の生徒さんとのご縁をつなぐ一歩になるはずです。

