こんにちは。
今でこそ私は、1回のライセンス付きレッスンを22,000円の価格でご受講いただいていますが、実は最初のレッスン料は2品で3,500円でした。
しかも、Zoomでやったオンラインレッスンは、たった1人しか申し込まれなかったことも。
今日は、そんな私が「価格を8.8倍にできた理由」を、実体験ベースでお話ししていきます。
レッスン料が8.8倍になるまでにやったこと
私がレッスンを始めた当初の価格は、対面で2品3,500円でした。
材料費を差し引けば、ほぼ利益はゼロ。
お母さんたちに気軽に参加してもらいたいという想いがあった反面、「このままでは続けられない」と、次第に限界を感じていきました。
その後、コロナ禍でオンラインレッスンに切り替え、1回2500円で開催したこともありましたが、結果は…たったの1名様。
しかも教室サイト経由だったため手数料を引かれ、実質2,000円の収入で1時間以上のマンツーマンレッスンという、今では信じられないような状況でした。
でも、この経験が私に「安さでは続かない」「安さだけでは選ばれない」と痛感させてくれました。
そこから本気で学び、変わるためにやったのが、以下の3つです。
- 自分から知ってもらう「集客力」をつけた
- 目立つインスタ投稿で「教室の魅力」が伝わるようにした
- 「お客様に選ばれる」価格と価値のバランスを整えた
この3つの変化が、私のレッスン料を2,500円 → 22,000円(8.8倍)へと成長させてくれたのです。
① 自分から「知ってもらう」努力をした
「投稿はしてるのに、なぜか申し込みが来ない」
過去の私は、ずっとそう悩んでいました。
けれど、ある日気づいたんです。
「そもそも知られていなければ、来てもらえるわけがない」
どれだけ想いを込めて投稿しても、誰の目にも触れていなければ意味がない。
だから私はまず、「自分から見つけてもらう努力」ではなく、「自分から知ってもらいにいく努力」を始めました。
具体的には、お菓子や手作りが好きそうな方をピンポイントでフォローしていきました。
興味のありそうなアカウントを見つけては、自分から挨拶するようにアクションしていく。
そうすることで「なんだろう?」と私のアカウントを見に来てくれるようになったんです。
当時の私のフォロワーは267人。
そこから3ヶ月で4000人まで増やすことができたのは、ひとえに「待たない姿勢」に切り替えたからでした。
「いいレッスンをしていれば、いつか見つけてもらえる」というのは理想。
でも現実は、行動しなければ、誰にも知られずに終わってしまう。
勇気を出して、自分から知ってもらう行動を始めたことで、私の教室は少しずつ「選ばれる教室」へと変わっていきました。
② インスタ投稿を工夫した
自分からフォローして知ってもらえるようになったとはいえ、アカウントを見に来てくれた人がフォローするかどうかは、プロフィールや投稿次第です。
当時のインスタグラムは、とにかくおしゃれな写真が多く、世界観が大事という風潮がありました。
みんな英語の筆記体でタイトルを入れていたり、フィルターで統一感を出していたり。
でもそれだと、パッと見て「この人が教室をやっている」というのが伝わらなかったんです。
だから私はあえて逆を突きました。
写真の中に「日本語で」大きくメニュー名を入れたんです。
たとえば
- 超極上ガトーショコラ
- 材料3つの簡単ケーキ
など、一目で内容がわかって、思わずタップしたくなる言葉を載せるようにしました。
今でこそ当たり前のように見かけるこの手法も、当時は珍しくて「逆に目立つ」存在に。
投稿を見に来た人が「教室なんだ」「レッスンもあるんだ」とすぐにわかるように、選ばれる投稿を意識して日々発信を続けました。
それからは、毎日投稿する中で
「どんな写真なら立ち止まってもらえるか」
「どんな言葉なら反応があるか」
を試行錯誤。
まさに、インスタというチラシを毎日手渡すつもりで、発信を続けていったんです。
結果として、フォロワーが増えただけでなく、「気になってました」「投稿いつも見てました」と言ってくださる方が少しずつ増えていきました。
③ お客様に「教室だ」と伝わるプロフィール設計
どんなに投稿を頑張っても、プロフィールで「この人が何をしている人なのか」が伝わらなければ、フォローはされません。
私も以前は、「お菓子作りが好きな人」という印象だけで終わっていたと思います。
「趣味の人なのか、販売してる人なのか、教室なのか分からない」
これでは、せっかく見に来てくれてもスルーされてしまいます。
だから私は、プロフィール欄の言葉を、ひと目で伝わる内容に変えることにしました。
たとえば、
- どんな教室をしているのか?
(ジャンル・対象・地域など) - どんな人のための教室なのか?
(初心者向け、子育てママ向けなど) - 何を得られるのか?
(簡単・時短・失敗しない、など) - レッスン案内やLINEの導線はあるか?
(プレゼントの案内やリンクも)
このように、「誰のために、どんなレッスンをしているのか」がプロフィールだけで伝わるように整えたことで、見に来てくれた人が「ここ、気になる」「私にもできそう」と感じてくれるようになりました。
そしてもう一つ大事なのが、投稿との統一感です。
投稿がカラフルで楽しそうなのに、プロフィールが堅苦しいとギャップが出てしまいます。
私の場合は、親しみやすさと信頼感をバランスよく出せるように、「話し言葉」で書くようにしています。
教室を知ってもらい、興味を持ってもらい、安心してもらう。
そのためには、プロフィールも立派な入り口の一つなのだと実感しました。
価格を上げたらお客さんが減る?の誤解
レッスンの価格を上げたい。
でも「高くしたら誰も来なくなるのでは…」と、不安になる気持ち。
私もずっとそう思っていました。
実際、最初の頃は「この価格なら来てもらえるはず」と思って2品で3,500円、時には1品で2,500円という低価格でレッスンをしていました。
でも現実は、その“安さでも来てくれないことがありました。
つまり、「安い=選ばれる」わけではないということ。
お客様が求めているのは「安さ」ではなく、自分にとって価値のある体験かどうかです。
その証拠に、私が22,000円のライセンス付きレッスンを始めたとき、多くの方が「その価値がある」と判断して申し込んでくださいました。
もちろん、価格を上げれば誰でも来るわけではありません。
でも、その価格に見合う内容をしっかり伝えられれば、むしろ「本気で学びたい人」が集まってくれるようになるんです。
レッスン料を上げる勇気が出ない人へ
無理して続けるレッスンは誰も幸せにしない
「生徒さんのために安くしたい」
「通いやすい価格で提供したい」
その気持ちはとても素敵です。
私も同じ想いでスタートしました。
でも、自分が疲れきってしまう価格設定では、長く続けることはできません。
赤字ギリギリでがんばって、ヘトヘトになりながらレッスンをしても、心のどこかで「この価格ではもうやりたくない…」と思ってしまう。
そんな気持ちのまま続けるレッスンで、本当にお客様を幸せにできるでしょうか?
生徒さんが喜んでくれても、自分が満たされていなければ、それは「続けられない優しさ」です。
本当に生徒さんのためを想うなら、先生が笑顔でいられる価格にすることも、教室運営の大切な一歩だと私は感じています。
まずは自分が納得できる価格を目指そう
いきなり高単価にする必要はありません。
でも、「自分がこの価格なら気持ちよくレッスンできる」と思えるラインを、一度じっくり考えてみてほしいんです。
- 材料費と時間を見直す
- 自分の経験や学びに価値を感じる
- 「これだけいただけたら、丁寧に向き合える」と思える金額を知る
価格は自分を大切にするための、ひとつの基準でもあります。
私自身、「最低ラインはここ」と決めたことで、迷いなく進めるようになりました。
値段=価値ではなく、伝え方と届け方次第でちゃんと選んでもらえるようになります。
だからこそ、まずは自分が納得できる価格設定から始めてみてください。
そして少しずつ「この教室なら、この先生なら」と選ばれる教室を目指していけば、無理のないペースでステップアップしていけます。
まとめ
レッスン料を上げるのは、勇気のいる決断です。
でも「安ければ来る」という思い込みを手放して、本当に届けたい人に価値をちゃんと伝える努力をすれば、価格は必ず選ばれる理由になります。
私も最初は2,500円のレッスンに1人しか来なかったところからのスタートでした。
そこから少しずつ、
- 知ってもらうこと
- 伝える工夫
- 価格への納得感
を積み重ねてきた結果、今では22,000円のレッスンにも喜んで申し込んでいただけるようになりました。
あなたが心から納得できる価格で、自分も生徒さんも幸せになれる教室を一緒に目指していきましょう。