お菓子教室をしていると、「もっと発信を工夫して集客したい」と感じることはありませんか?
私も長い間、どんな発信をすれば届くのか悩んできました。
特に「ターゲットをどこまで絞るべきか」というのは、先生方がつまずきやすいポイント。
実際に私自身も「絞り込みすぎて反応が伸びなかった」経験があります。
そこから発信の間口を少し広げてみたら、思いがけない反応が返ってきました。
この記事では、そんな実体験を交えながら「ターゲットを絞りすぎるのはNG」というテーマで、発信と商品づくりのちょうどいいバランスについてお話しします。
ターゲットを絞りすぎると発信が届かない理由
「SNSの発信はターゲットを絞った方がいい」
こんなことを聞いたことがある方も多いと思います。
たしかに、誰に向けて伝えるのかをはっきりさせることは大事です。
ただ、絞りすぎてしまうと、かえって発信が届かなくなることもあります。
私自身、これまで「ライセンスに縛られて困っている人」に向けて発信を続けてきました。
ライセンスの自由度にフォーカスし、先生がもっと自分らしく活動できるようにと考えていたんです。
ところが、LINE配信やSNSでの反応は限定的で、思うように広がらないことが多かったんです。
なぜ思うように広がらなかったのか?
その理由は「ライセンスに縛られて困っている」という状況に当てはまる先生は実は少数派だから。
もっと多くの先生が抱えている悩みは「売上が上がらない」「集客に困っている」といった部分だったんです。
ターゲットを狭めすぎると、せっかく役に立つ情報でも必要としている人に届かないということに気づきました。
私が「発信の間口を広げて」気づいたこと
そんなときに、ある方から「もう少し間口を広げて発信してみたら?」というアドバイスをいただきました。
そこで試しに「売上を上げたい先生」に向けてLINEで配信をしてみたんです。
すると、それまでよりもはるかに多くのスタンプや反応が返ってきました。
「え、こんなに届くんだ!」と正直びっくりしました。
さらに、インスタグラムでアンケートをとってみたところ、フォロワーさんが知りたいことの多くは
- 教室運営
- 集客
- ライセンスの作り方
でした。
つまり、ライセンスに縛られて困っているかどうかよりも、もっと広い範囲で「教室をどう良くしていくか」に関心がある人が多かったのです。
そして、おもしろいことに、日常の小さな発信にも大きな反応がありました。
たとえば、新しく買ったエプロンをストーリーで紹介したとき。
かわいいデザインだったこともあって、900人以上が閲覧し、そのうち150人以上が紹介した作家さんのアカウントを見に行っていました。
さらに「私も欲しいです!」「かわいい!」といったコメントが30件以上届いたんです。
この経験から、「先生が必要としているのは必ずしもライセンスだけじゃない。日常のちょっとした情報や教室運営の工夫も求められている」ということに気づきました。
お菓子教室の先生に必要なのはレシピだけじゃない
教室を運営していると、つい「良いレシピさえあればお客様が集まる」と考えがちです。
私も昔はそうでした。
ですが、いくら良いレシピを用意しても、それだけで申し込みが増えるわけではありません。
実際に私が売れなかった頃に使っていたレシピは、今でも人気のあるものです。
でも、当時はお客様が集まらなかったんです。
違いは何かというと、「申し込みにつながる仕組み」がなかったこと。
お客様が教室を知ってから申し込みをするまでの「動線」をしっかり整えたことで、ようやくレシピが生きるようになりました。
つまり、レシピと仕組みはセットで考えなければならないんです。
多くの先生が悩んでいる「売上が上がらない」という問題も、レシピの質だけで解決できるものではありません。
仕組みを整えて、自然と申し込みが入る導線をつくることが必要なんです。
商品は「絞る」、発信は「広げる」がポイント
ここで大事なのは、「商品」と「発信」を混同しないことです。
商品はお客様の課題に合わせてしっかり絞った方がいいです。
ですが、発信は広げていいんです。
たとえば、「ライセンスを取得して自由に教室を開きたい先生」向けの商品を用意していたとしても、発信では「売上を上げたい」「集客を改善したい」「日常をもっと楽しみたい」といった幅広いテーマを扱っていい。
そうすることで、より多くの先生に「自分ごと」として読んでもらえます。
「発信は広く、商品は絞る」
このバランスを意識することで、発信に反応してくれる人が増え、結果的に商品の価値も伝わりやすくなります。
売上アップにつながる発信の工夫とまとめ
お菓子教室の先生にとって、レシピの工夫ももちろん大事です。
でも、それ以上に大切なのは「どうやって届けるか」「どうやってお客様をつなげるか」という導線。
そのためには、発信の幅を広げて「教室運営・集客・ライセンス活用・日常の小さな工夫」といったテーマを取り入れると効果的です。
ぜひご自身の発信を振り返ってみてください。
「狭すぎる」ターゲット設定になっていないかを見直すことで、もっと多くの方に想いが届き、教室の売上アップにつながるはずです。


 
			